Trustworthy Shopping Experience Report
未来に備えて構築される
システム
世界の小売業界は進化しました。数十の境界を越えて、何十億ものお客様が何百万もの販売事業者様と未曽有のスピードでつながっています。お客様は世界中の膨大な商品セレクションの中からお買い物をし、その商品はかつてない速さでお客様の元に届けられます。企業は、これまで到達できなかったさまざまな地域やお客様に簡単につながることができ、以前なら何十年もかかったであろう成長を数年で達成しています。
これにより、膨大な機会が生まれると同時に、一筋縄ではいかない課題も生じています。Amazonでは、これらの課題に真っ向から対抗できるシステム、連携、専門知識を築き上げてきました。これらのシステムはすでに高度なものですが、決して改善を止めることはありません。システムは常に変化しています。何十年にわたる学習、何十億ものデータポイント、継続的なフィードバックの流れを基に構築され、世界で最もお客様を大切にするお買い物体験を維持しています。
この取り組みの指針となる4つの理念:
- 堅牢で予防的な管理体制は、包括的な検証システムとコンプライアンスプログラムを通じて、お客様および正当な販売事業者様を保護します。出品者の本人確認から商品の安全性検査、知的財産権の積極的な保護に至るまで、こうした多層的なアプローチにより、影響がお客様に及ぶ前に問題を阻止します。
- 革新的なツールとテクノロジーは、高度なテクノロジーと専門家の持つ知識を組み合わせることで、進化を続ける脅威を先回りして防ぎます。マルチモーダルシステムが、視覚的な要素やテキストコンテンツから、出品者の行動やサプライチェーンのパターンまで、何十億もの兆候を同時に解析し、個別の分析では見逃してしまうつながりを明らかにします。こうした包括的な視点により、リスクが具体化したりお客様に影響を及ぼす前に予測することができます。
- 悪質業者に対する責任の追及は、専門の執行チームと官民セクター全体でのグローバルな連携を通じて行われます。これらのチームは、法執行機関、ブランド、業界リーダーと連携して、組織的小売犯罪、模倣品の運用、返金詐欺、詐欺ネットワークの撲滅に取り組み、犯罪インフラを根本から解体します。
- お客様の保護と啓発活動は、模倣品対策、詐欺犯罪、商品の安全性に関する重要な情報を、消費者が最も必要とするタイミングで提供します。世界中の業界リーダーや政府機関との連携により、消費者が自身を守るための知識にアクセスできるようになります。たとえば、災害後の安全ガイダンス、商戦期における詐欺防止のための情報、保護者の方々が数多くの選択肢の中から適切な商品を選ぶ際に役立つリソース、真正品購入の重要性について次世代の消費者を啓発する模倣品対策キャンペーンなどがあります。
グローバルの小売業者が直面している課題は現実のものです。しかし、その課題に対処するためにAmazonが構築している基盤も同様です。
先を読んだ強固な管理対策で
問題を未然に防ぐ
ストアに出品できる出品者の
決定
多くの小売業者は、出品者登録時の本人確認を最も重視します。Amazonも同様でした。しかし、Amazonでは、悪質業者が巧妙化し、1度のチェックをすり抜ける方法を見つけることもわかってきました。このため、長年にわたり、出品者の活動全体を通じてリスクの兆候を追跡する継続的なモニタリングシステムを使い、発生する可能性のあるリスクの特定と対応を行ってきました。
Amazonのシステムは、高度なテクノロジーと専門家による審査を組み合わせて、登録時の事前確認、および登録期間中の必要に応じた再確認を行います。私たちの目標は、正規の事業者の皆様が販売用アカウントを簡単に開設できるようにすることです。一方で、身元を偽ろうとする悪質業者に対しては、あらゆる段階で意図的に障壁を設けています。出品者は、Amazonストアへの出品を申請する際、政府発行の身分証明書、事業者の確認書類、銀行取引明細書、住所確認書類を提出する必要があります。これらの書類は、可能な限り、社内および社外のデータベースと照合されます。Amazonでは、コンピュータービジョンや機械学習を使用し、偽造文書検出、画像および動画確認といった、高度な本人確認手法を採用しており、政府発行の身分証明書の真正性とともに、それらがAmazonストアでの出品を申請している個人と一致するかどうかを迅速に確認しています。
ただし、検証は継続的な活動です。Amazonのシステムは、出品者の活動を継続的に監視し、過去に特定された悪質業者とのつながりを検出し、リスクを示す可能性のあるパターンにフラグを立てます。場合によっては、異常な活動により再確認が実施されることがあります。 これらのシステムは、悪質業者の巧妙な手口を明らかにできるよう設計されています。たとえば、実在の人物を勧誘して報酬を支払い、その人物の身元情報を使用して出品用アカウントを登録し、それらのアカウントを他者に売却して不正な活動を実行する役割を担わせるなどといった手口です。
悪質業者が当社の検証チェックを回避して出品用アカウントを作成したことが判明した場合は、速やかにAmazonストアから排除します。組織的に不正を働く悪質業者を検出した場合は、世界中の法執行機関と連携して法的責任を追及し、拠点がどこにあるかにかかわらず、これらの犯罪ネットワークを解体します。
ストアでの出品者の審査に加え、Amazonではパフォーマンスチェックも実施しています。その1つがアカウント健全性の評価(AHR)です。これは、出品者のAmazonのポリシーへの遵守状況と、お客様、法的義務、ストアの評判に対する潜在的なリスクを反映したストアレベルのスコアです。スコアは、出品者がポリシーに違反すると減点され、違反の解決や注文の履行の実績により加点されます。AHRによる出品用アカウントの一時停止は、次の2つの理由のいずれかにより発生します。
- 基準値に満たないパフォーマンス履歴: 異なる種類の違反であれ、同じポリシーへの違反の繰り返しであれ、違反の累積により出品者のスコアが基準を下回った場合。
- 単一の重大な問題: 主に不正行為、コンプライアンスの問題、模倣品が確認された場合など、即時のゼロ・トレランス違反が発生した場合。
このパフォーマンスに基づくアプローチにより、出品者には良好な状態を維持・向上させるための明確な方法が示される一方で、悪質業者には迅速な措置が取られ、不正行為を続けることができなくなります。登録時の事前検出、出品者の登録期間を通じた継続的なモニタリングと再確認、悪質業者以外の行動に関するパフォーマンスモニタリングを組み合わせることで、お客様や販売事業者様への影響が生じる前に、悪質業者への責任の追及、およびパフォーマンスの低い出品者のアカウント停止に取り組んでいます。
Amazonストアで誰が何を販売できるかの決定:セレクションに対するAmazonの取り組み
セレクションに対するAmazonのアプローチは、基本的に、お客様がAmazonストアで常に安心して商品を購入できるようにすることを基本としています。
2つのレベルで判断を行います。どの商品が販売可能か、そしてその商品を販売する際に満たすべき要件は何か、です。販売できる商品を判断する際にAmazonが重視するのは、商品が真正品であること、安全であること、そして法令や規制を遵守していることです。サプライチェーンの確認を行う場合もあります。安全性検査の情報提出をお願いしたり、その他の確認を実施してカタログに追加する商品の信頼性を確認したりします。安全性がより重要な商品や特別な取り扱いが必要な商品については、出品者の出品を許可する前に、より厳格なサプライチェーンの書類、保管や取り扱い方法の確認、具体的な調達チャネルや最小在庫数などを提出いただく必要があります。また、商品の品質、カスタマーサービス、配送パフォーマンスについても、高いお客様体験の基準を設けています。これらの基準を継続して満たせない出品者については、特定の商品を出品できなくなったり、パフォーマンスの改善を証明できるまで出品権限を失ったりする場合があります。
これらの要件は、基本的な期待値に基づいて設けられています。Amazonのストアで販売されるすべての商品は、安全かつ真正品であり、すべての適用法令、規制、およびAmazonのポリシーを遵守する必要があります。善意の出品者に対しては、より簡単に法令や規制に遵守できるよう、さまざまなツールやリソースを用意しています。
商品の安全性とコンプライアンスの確保
真正品であることに加え、Amazonではお客様に販売する商品に厳格な安全基準を設けています。お客様がAmazonのストアでお買い物される際、あらゆる商品が法律で最低限求められている基準ではなく、最高レベルの安全基準を満たしていることに信頼を寄せています。このため、Amazonが安全ではないと判断した商品については、業界基準を満たしていてもストアから削除する場合があります。
小売業界において、一部の悪質業者はお客様の安全を無視した事業運営を行っています。Amazonがお客様の保護をさらに強化するのは、このためです。Amazonでは、認定された安全性に関する試験機関と直接連携し、コンプライアンスを検証できるよう、商品の直接検証プログラムの提供を開始しました。このプログラムは、Amazonのアカウント健全性ダッシュボードに完全に統合されており、認定プロバイダーが既存の文書を検証したり、商品をテストしたりすることができます。その結果は、検査機関からAmazonに直接提出されます。
Amazonでは、こうした取り組みをさらに強化するための新たな方法を模索しています。既存の管理体制をすり抜けた可能性のある商品を継続的にスキャンする新しいエージェント型AIの活用を開始しました。これは監査の役割を果たし、潜在的なリスクを特定する能力をさらに高めています。このようなエージェント型の監査は、お客様からのフィードバック、規制の動向、専門チームからの知見と組み合わせることで、安全性に関するポリシーの継続的な改善と進化を支えています。
知的財産権の保護
Amazonの自動化されたテクノロジーと人工知能(AI)は、潜在的な不正の兆候を見つけるために、商品詳細ページに対する変更の試みを毎日数十億回にわたりスキャンしています。Amazonは、商品の出品情報が公開される前に、知的財産権の侵害を特定する高度なAIを導入しています。Amazonのシステムは、テキスト、ロゴ、画像をスキャンし、登録商標や著作権保護された作品の不正使用の疑いを検出します。
有効な権利侵害の通知やお客様からの苦情を受け取ると、Amazonの機械学習アルゴリズムは、この情報を継続的に学習し、予防的な保護対策を改善します。マルチモーダル大規模言語モデルを利用することで、システムはテキスト、視覚要素、価格パターンを同時に分析できます。これにより、ロゴや画像を加工したり、検出を免れるために見えにくくしたりするなど、巧妙に偽装した模倣品も、より確実に検出することができるようになりました。
Amazonでは、お客様がブランド商品を購入する際に、自信を持って真正品を購入していると感じていただきたいと考えており、そしてブランドにはAmazonが彼らの知的財産権を保護していることを知っていただきたいと考えているため、この点は重要です。
EUでは、Omniscanで商品の安全性確認を変革しています。Omniscanは、フルフィルメントセンターで6面の商品画像を直接キャプチャし、分析する高度な機械学習システムです。Omniscanは、AIを活用して、ブランド名、住所、商品に関する警告といった安全性に関する重要な情報の可読性と文言を大規模に検証します。こうしたアプローチは、販売事業者様が規制に関する義務を満たすうえでの複雑さを軽減すると同時に、お客様がお買い物をされる際に正確かつ完全な安全性情報にアクセスできるという、2つの利点があります。
2024年以降、Amazonは米国、カナダ、英国、トルコ、サウジアラビア、ヨーロッパのグローバルフルフィルメントネットワーク全体にOmniscanのユニットを導入し、1,200万を超える商品の画像セットを生成してきました。現在もOmniscanの機能とグローバル展開を拡大し続けており、販売事業者様が潜在的な問題に迅速に対応できるよう、AIを活用した修正ガイダンスを開発しています。
こうした予防的な取り組みは、規制当局との連携にも拡大しています。問題の発生を待つのではなく、市場監視当局および標準化団体との対話を働きかけ、より速く潜在的な商品の安全性の問題を見つけ、回避できるよう協力して取り組んでいます。このような連携により、Amazonは新たに発生する安全性の懸念に先手を打ち、進化を続ける規制要件に合わせた基準を設けることができています。
何百万もの商品について信頼できるお買い物体験を維持するには、常に警戒を怠らないことが必要です。そして、そこにはお客様も重要な役割を果たします。商品詳細ページの「この商品または出品者の問題を報告する」機能を使うと、お客様は商品詳細ページからシンプルかつ直接的な方法で懸念点を報告することができます。この機能により、商品詳細ページの不正確な情報から商品の安全性に関する懸念、出品者による不正の疑いまで、あらゆる懸念点を報告できます。
これらの報告をAmazonのチームが確認し、問題の調査、情報の訂正、Amazonの基準を満たさない商品や出品者の削除といった対応を実施します。このフィードバックループは、Amazonストアでのお客様の体験を、改善を担当するチームと直接結び付けることで、実際の兆候が当社の管理対策への情報提供と強化に生かされるクローズドループを構築します。お客様からのフィードバックにより、Amazonの自動化されたシステムが見逃していた可能性のある問題を把握することができ、今後はそうした問題を検出できるよう改善することが可能になります。
2025年5月、Amazonはルクセンブルクの保健当局との情報共有会議に参加し、小売業における医療機器の監督に関して議論しました。この会議において、Amazonはカタログ管理とEU医療機器プログラムの概要を説明し、欧州医療機器規則(MDRおよびIVDR)への準拠を確保するために実施している措置について説明しました。
この会議は、医療機器の販売および流通に関連する課題、ならびに市場に投入される製品とその後の取り扱いが、適用される国内およびEUの要件に完全に準拠することの重要性について、建設的な対話を行う機会となりました。このような対話は、経済事業者が実施すべき規制上の期待事項と措置に関するより良い理解に貢献します。
この取り組みは、予防的な管理体制の構築の中核となる原則を反映しています。それは、潜在的なリスクがお客様に影響を及ぼす前に対処するということです。これに加えて、Amazonは2025年から2026年にかけて、欧州全域の保健規制当局との一連の会議を主催し、アイルランド、ベルギー、フランスの当局と対話を行いました。
官民セクターとの連携は、商品の追跡、確認、保護の方法の変更に備えるため、規制遵守を超えて業界全体の変革にまで拡大しています。
GS1 Sunrise 2027と呼ばれる小売業界全体の取り組みの一環として、2027年末までに全世界の小売POS(販売時点情報管理)システムが2Dバーコード対応に移行します。Amazonにとってこの移行は、業界として商品を保護し、お客様の信頼を構築する方法を再考するチャンスとなります。
Amazon Transparencyは、一意のコードを個別の商品ユニットに適用する、Amazonの商品シリアル化サービスです。 2017年以降、Transparencyには、フォーチュン500企業、グローバルブランド、スタートアップおよび中小規模の企業を含む、世界中で90,000以上のブランドが登録されています。
2025年には、TransparencyがプレミアソリューションパートナーとしてGS1に加わり、登録ブランドは、商品ユニットレベルのシリアル化をGS1の2Dバーコード形式に統合し、同じパッケージ上に複数のコードを表示する必要性を減らすことが可能になりました。
現在の追跡システムは、個別の商品ユニットではなく、商品の種類を識別します。Sunriseのコンプライアンスに必須ではありませんが、商品ユニットレベルのシリアル化を2Dバーコードに加えることにより、今日の小売に必要な信頼の基盤を構築できるため、ブランド保護やサプライチェーンの可視化の可能性が根本的に変わります。
欧州委員会の2025年版デジタル化の10年に向けた目標レポートによると、2030年までにEUのお客様の約91%がスマートフォンを持つと見込まれています。2024年には、欧州の世帯の94%以上がインターネットにアクセスしていました。このようなデジタルファーストの世界では、商品上の紙の安全ラベルや多言語で書かれた長々とした製品マニュアルでは不十分です。これらは顧客満足度を低下させ、過剰な包装や資材につながり、社会の持続可能性目標を損なう恐れがあります。
執筆者: Amazon国際公共政策部門ディレクター、Amber Bechrouri
欧州委員会の2025年版デジタル化の10年に向けた目標レポートによると、2030年までにEUのお客様の約91%がスマートフォンを持つと見込まれています。2024年には、欧州の世帯の94%以上がインターネットにアクセスしていました。このようなデジタルファーストの世界では、商品上の紙の安全ラベルや多言語で書かれた長々とした製品マニュアルでは不十分です。これらは顧客満足度を低下させ、過剰な包装や資材につながり、社会の持続可能性目標を損なう恐れがあります。
このため、今後数年間で、EUはデジタル製品パスポート(DPP)の導入を開始します。デジタル製品パスポートにより、販売事業者様は、新しい完全にデジタル化された方法で商品に関する情報を提供できるようになります。たとえば、コンプライアンス状況、詳細な使用手順、お手入れや廃棄のガイドライン、持続可能性に関する認証情報といった情報です。
Amazonでは、販売事業者様が商品ラベルやその他の情報をデジタル化した形式で提供できる、DPPの実装をサポートできることを楽しみにしています。現在、DPP機能を既存のインフラストラクチャに統合するため、鋭意取り組んでいます。また、Amazonは、EU単一市場全体で、販売事業者様やお客様がこのプロセスをできる限り効率的に進められるよう、標準化を支援することを明確にしています。
DPPは、商品情報をEU全体に共有する方法を刷新する大きな1歩となる可能性があります。統一されたデジタル基準を設けることにより、DPPはクロスボーダー取引の円滑化と、コンプライアンス手続きの簡素化を実現する可能性があります。企業がEU単一市場でシームレスに運営しやすくすると同時に、お客様は必要な情報にアクセスできるようになります。
EUにおけるAmazonの販売事業者様ネットワークにとっては、DPPは管理上の負担を軽減し、運用の複雑さを軽減する可能性があります。毎年、全商品の1/3はパッケージの更新が必要となります。回転率の速い消費者向け商品業界では、イノベーションと成長を目指す多忙な販売事業者様の貴重な時間が奪われることになります。意欲的なDPP法制の下では、中小企業が商品パッケージの更新をわずか1クリックで行えるようになるかもしれません。Amazonが、今後制定される欧州製品法の下で、DPPがすべての商品情報の信頼できる単一の情報源となるよう支援しているのはこのためです。
商品情報が、お客様が必要とするタイミングで、正確かつ完全にアクセスできるようになれば、EU単一市場全体で持続可能で透明性の高い商取引を実現する信頼の基盤を構築できます。
イノベーションの必要性
全体像の把握: イノベーションに対するAmazonの取り組み
お客様の信頼は、個々の問題を個別に解決することで築かれるものではありません。脅威は単一の方向から来るとは限りません。利用できる情報をすべて把握し、活用できるシステムが必要です。また、起きてから反応するのではなく、予測し、先回りして保護することが重要です。
そのため、Amazonでは出品およびお買い物体験全体で、視覚要素、テキストコンテンツ、出品者の身元情報、行動パターン、サプライチェーンデータ、ネットワーク接続といった詳細を分析するシステムを構築しました。このように包括的に情報を把握することで、個別の分析では検出できない関係やパターンを明らかにすることができます。
このテクノロジーはすべて、フィードバックという欠かせない要素によって向上します。お客様はAmazonでの体験を、レビュー、返金リクエスト、カスタマーサービスへの問い合わせといった、さまざまな方法で共有します。また、Amazonでは、お客様と販売事業者様の両方に、模倣品の疑い、レビューの不正、詐欺、安全上の問題の可能性といった、適切ではないと思われる点に気づいたときに懸念点を報告できる直接のパスを提供しています。お客様や販売事業者様が何らかの方法で気づいた点を報告した際、Amazonはより迅速に対応し、発生する脅威に先んじることができます。
小売の未来は、新しいテクノロジー、お客様が商品を見つける新たな方法、企業の成長機会といった可能性に満ちています。しかし、どのような発展にも、新たな課題はつきものです。Amazonが、お客様に代わって新たな方法の考案に取り組んでいるのはこのためです。ほかの方法では特定できないパターンを明らかにするAIベースのシステムからかつてない規模で真正性の確認を行うテクノロジーまで、Amazonが開発するあらゆる機能は、お客様が安心してお買い物でき、正当な事業者が成長しやすくなるためのものです。Amazonは、より快適で、安全で、かつシームレスな日々のお買い物体験の基盤を構築しています。
商品が爆発的に広まると、模倣品も同様に広まります。こうした状況をどうすれば予測できるでしょうか? まず、幅広く観察します。リスクがAmazonに到達する前に、発生する場所も確認します。
今日、ブランドはかつてない課題に直面しています。ソーシャルメディアを通じて商品は数時間で爆発的に広まり、悪質業者もその勢いに乗じて同じ速さで動き出します。ブランドが知的財産を登録し、小売業者に共有する時点までには、模倣品業者がすでに複数のストアに大量に流入している可能性があります。こうした現象は、特に成長を目指す新興のブランドで発生します。
このため、Amazonでは、新しいブランドや商品に対する新たな脅威を、カタログに影響が及ぶ前に検出できる早期警告システムを開発しました。ソーシャルメディアやほかの小売業者からのリアルタイムの兆候を統合することにより、場合によってはブランドがAmazonに新しい知的財産を共有する前であっても、権利侵害の可能性を予測することができます。これは根本的に状況を変えるため、非常に重要です。Amazonストアで発生した後に権利侵害に対応するのではなく、問題の発生自体を最初から回避することができるのです。
最も早い段階で警告の兆候を特定し、Amazonストアに到達する前に対処する、これが、予測的な保護です。そして、この方法は効果的です。
2025年、Amazonのチームは、ソーシャルメディアで爆発的に広まった新しいブランド商品に対する悪質業者の攻撃を予測することができました。ブランドオーナー様が知的財産をAmazonに共有する8日も前に、先回りして対策を講じ、権利を侵害する出品を停止しました。ブランドにとっては、お客様に模倣品が届く前にそれを阻止できたことになります。
Amazonには、ブランドが自らを保護するためのツールセットが用意されています。
- Brand Registry (BR) – Amazon Brand Registryは、Amazonストアに出品しているかどうかにかかわらず、ブランドオーナー様が利用できる無料のプログラムです。ブランドオーナー様は、権利侵害の報告ツールを使用して権利侵害の検索、特定、報告を行い、専用の送信履歴ダッシュボードで送信履歴を追跡できます。詳細はこちら。
- Transparency (TR) – Transparencyは、商品のシリアル化サービスで、登録した商品1点ごとに固有のコードを使用して、模倣品がお客様の手元に届かないようにします。詳細はこちら。
- IP Accelerator (IPA) – Amazon IP Accelerator(商標登録促進)を利用することで、出品者は、商標登録サポートや知的財産権に関するその他のサービスを提供する厳選された法務サービスプロバイダーのネットワークを利用できます。詳細はこちら。
- Project Zero (PZ) – Project Zeroにより、ブランドは模倣品の出品情報を検索し、即座にAmazonストアから排除できるため、模倣品の撲滅に役立ちます。詳細はこちら。
- Amazon Patent Evaluation Express (APEX) – APEXでは、権利侵害の報告ツールを通して米国の特許権に関する紛争について評価をリクエストし、その決定プロセスを追跡できます。
AI活用による保護:フェイクレビューをお客様が目にする前に阻止
1995年にカスタマーレビューが導入されて以降、Amazonでは、本物のレビューパターンと不正の兆候についての包括的な知識を蓄積してきました。高度なAIによる検出と30年近くのデータを組み合わせることにより、Amazonは、フェイクレビューをより正確に特定できます。
商品レビューの大半は、Amazonの高い真正性の基準をパスし、すぐに投稿されます。しかし、1件のレビューがAmazonストアに表示される前には、AIにより、アカウントの関係性、サインインのパターン、レビュー履歴、行動の異常といった、何千ものデータポイントの精査が行われます。機械学習モデルが、大規模言語モデルおよびディープグラフニューラルネットワークとともに機能し、人には気づけないパターンを検出します。
レビューが急速に増えている商品は、単に優れた商品である可能性があります。レビューの文法が不完全だからといって、必ずしも詐欺の兆候とは限りません。本物のレビューと不正やフェイクレビューを区別するには、30年近くにわたって蓄積された何十億ものレビューをAIで分析することで初めて明らかになるパターンを検出する必要があります。
ただし、カスタマーレビューの信頼性を保護することは単なるテクノロジーの問題ではありません。本物のレビューを頼りにしている何百万ものお客様や企業が目にするレビューを常に信頼できるようにすることが重要です。
AIが商品に関するお客様のフィードバックの検証に役立つ一方で、Amazonでは高度なテクノロジーも活用して商品そのものも検証することで、商品がお客様の元に届く前に品質基準を満たしていることを確認しています。
Project PI: 配送前に不具合を
検出
北米全体のAmazonフルフィルメントセンター内部で、商品は配送先に基づいて商品を仕分けるために設計されたイメージングトンネルを通過します。Project PIは、これらのトンネルを二重の目的を持つシステムに変換します。フルフィルメントネットワークを移動する間にキャプチャした画像を活用して、商品に不具合がないかを検査します。コンピュータービジョンテクノロジーは、商品画像を分析して、賞味・消費期限が切れていないことを確認し、実際の商品画像を商品カタログの参照用画像と比較して本の表紙の折れや画面のひび割れといった破損を検出します。その後、Amazonのチームは、生成AIを活用して画像とお客様のフィードバックの両方を同時に分析することで、より迅速な是正措置が可能になります。
Project PIはカメラに写るものを検出しますが、すべての問題が表面に現れるわけではありません。より深く検査できる検出方法が必要です。
従来の商品検証では、箱の破損、部品の不足、目に見える破損といった、明らかな不具合を検出します。しかし、巧妙化した悪質業者は本物の商品を模倣する方法をよく理解しており、視覚による検査だけでは違いを必ず見つけられるとは限りません。そこで重要になるのが、計測技術、つまり測定の科学です。
ラボでは、Amazonの調査担当者が高度なスキャンおよびイメージングテクノロジーを活用して商品を詳細レベルで分析し、模倣品の素材を示唆するわずかな重量の不一致、製造工程の手抜きを示す微細な不具合、商品が表示と異なることを示すパッケージの異常といった、裸眼では確認できないパターンを明らかにします。
チームは既存のテクノロジーをただ適用するわけではありません。さらに先を目指しています。商品に詳しいブランドの話を聞き、問題を見つけたお客様からも情報を収集します。あらゆる洞察が、新たな検査手法、認識すべき新しいパターン、予測すべき新しい脅威となります。ラボで新しい計測テクニックの効果が証明されると、検査チャネル全体の関連するユースケース、商品、不具合のカテゴリーに適用されます。
X線技術により、ラボではデザイナーウォッチの内部を観察して、個々の部品が本物かどうかを判断できるようになりました。化粧品に関しては、パッケージ内部にある物質の密度を計測して真正性を確認する手法を開発しました。貴金属商品については、レーザー誘起分光法で層を貫通して包括的な分析を行います。SSDのような電化製品に対しては、X線で内部部品の破損、不足、素材の違いを検出し、表示よりも少ない容量でデバイスを販売しようとする試みを特定できます。
ラボの業務は、個々の商品検査にとどまりません。チームは、Amazonの模倣品犯罪対策チームと密に連携して、サプライチェーンを追跡し、模倣品、詐欺、強制労働にかかわるネットワークを特定することで、情報を調査追跡に活用します。この協力的な取り組みにより、悪質業者を根本から阻止し、安全ではない非倫理的な商品がサプライチェーンに流入することを防ぎます。
高度な検出手法により、巧妙化した模倣品や安全性に関する問題の可能性を商品ユニットレベルで特定できます。しかし、より大規模な犯罪組織の一部である場合は、個々の悪質業者を阻止するだけでは不十分です。
ナレッジグラフテクノロジー: 重要なつながりを把握
不正は単純なものではありません。特定、分類、関連付け、分析が必要な兆候の集まりであることが多いです。
ソーシャルネットワークで人の関係性をマッピングする方法と同様、ナレッジグラフテクノロジーは、アカウント、出品情報、取引、行動全体の兆候を関連付け、各データポイントを個別に見ただけでは気づけないパターンを明らかにします。機械学習、大規模言語モデル、コンピュータービジョン、専門家による調査と併用することで、リスクの全体像を把握することができます。お客様を保護することは、個々の脅威を阻止するだけではありません。そうした脅威がネットワークとしてどうつながり、運用されているかを理解することが重要です。
従来の不正検出では、一度に1つずつ兆候を精査します。 このアカウントは疑わしいか? このレビューはフェイクか? しかし、悪質業者はこうしたシステムを出し抜く方法を学習しています。レビューそれ自体は本物に見えても、ほかのアカウントや行動パターンとの関係をマッピングすると、組織的な不正のネットワークが明らかになります。
Amazonのシステムの多くは、ナレッジグラフテクノロジーを活用して、これらの複雑な関係をマッピングしています。ディープグラフニューラルネットワークは、行動パターンから兆候を明らかにすることで、フェイクレビュー投稿集団、模倣品ネットワーク、返金詐欺の手口、不正行為のいずれであっても、各兆候を個別に評価していた場合には検出が難しい組織的な不正を検出します。
ナレッジグラフテクノロジーは、Amazonストア内の組織的な不正を検出するのに役立ちます。ただし、包括的な保護には、世界中の消費者を狙う外部の脅威を特定し、排除することも必要です。
2025年、Amazonは、悪質なウェブサイトをより迅速に特定して排除する機能を強化するAIテクノロジー、SENTRIXの提供を開始しました。これにより、悪質業者が従来のテキストベースの詐欺手口とともに採用し始めた高度な視覚的な騙しの手法に伴う業界全体の課題に対処します。
SENTRIXは、3つの主要な要素を組み合わせて活用します。潜在的な脅威をスキャンする高度なモニタリング、AIを活用したリスク評価、そして効率的な排除プロセスの3つです。このテクノロジーは、テキストおよび視覚的要素の両方を分析し、テキストベースの検出だけでは見逃される可能性のある複製されたロゴや見慣れたデザインパターンといった欺瞞的な手法を検出します。SENTRIXの自動検出機能により、フィッシング詐欺の可能性のあるウェブサイトを検出します。特定されたリスクレベルに基づいて、SENTRIXはURLを信頼できるサードパーティーの検証サービスに送信します。そこでは、排除を行う前に、フラグが立てられたコンテンツの目視によるレビューが実施されます。
SENTRIXは当初、英語および日本語のフィッシングウェブサイトの排除に重点を置いていましたが、複数言語のウェブサイトにも対応するよう拡大し、これらの地域で増え続ける不正行為に対処しています。
悪質業者に対する責任の追及
悪質業者の阻止には、模倣品犯罪、詐欺、組織的な小売犯罪が利益をもたらすという方程式を根本から変える必要があります。これには、1つの組織だけでは達成できない、国境、業界、管轄区域を越える組織的な対応が必要となります。
Amazonでは、ブランドや法執行機関と連携し、独自のデータを活用して、製造ネットワーク全体を根源から特定し、解体しています。Amazonの執行チームの取り組みにより、輸送コンテナの差し押さえ、違法な製造施設への捜査、模倣品の大規模な製造に使用される鋳型やその他の機械の押収が実現しています。
法執行措置に対するAmazonの
包括的な取り組み
犯罪ネットワークは単独で活動しているわけではありません。国境を越えて連携し、小売サプライチェーン全体の脆弱性を悪用し、検出を逃れるために活動を分散させています。1つの拠点を閉鎖しても、別の場所で活動を再開するだけです。だからこそ、Amazonは悪質業者を体系的に、連携して、そして徹底的に追及しているのです。悪質業者に責任を負わせることは、単に一度の処罰で終わるものではありません。悪質業者にとって犯罪行為が割に合わないものにすることです。Amazonストア内および周辺で犯罪行為を行うことのリスクが、得られる利益を上回ることを明確に示すのです。これらは業界全体の課題であるため、連携した包括的な対応こそが、唯一効果的な解決策なのです。
悪質業者ネットワークの阻止に向けた体系的な取り組み
Amazonは、Amazonストアおよびお客様を脅かす犯罪行為のあらゆる側面で悪質業者を追及するための体制を構築しています。具体的には、以下のような取り組みを行っています:
- グローバルな詐欺の防止。悪質業者がAmazonになりすまし、技術サポート詐欺、フィッシング、出版詐欺といった手口を使用してお客様を騙すなりすまし詐欺は、金銭的な損失をはるかに超える損害をもたらします。Amazonは、司法的手段および非司法的手段を通じて、個々の悪質業者だけでなく、大規模な詐欺を可能にする基盤そのものを標的として、これらの犯罪活動を追及しています。
- 組織的な小売犯罪(ORC)。 ORCは、組織化された犯罪活動です。犯罪ネットワークは、小売業者や物流ネットワークを組織的に標的とし、組織的な返金詐欺、盗品の密売、貨物の盗難を行った後、それらの商品を正規の商取引に還流させようとします。盗品は、小売サプライチェーン全体にとって深刻な脅威となります。
- サイバー犯罪。 犯罪ネットワークは、アカウント乗っ取り、フィッシング、マルウェアといった手法で、Amazonのお客様、販売事業者様、ベンダーのアカウントを狙います。そして、デジタル上の脆弱性を悪用して、商品を盗み、資金を不正に流用し、信頼を損なおうとしています。Amazonの法執行戦略は、フィッシング実行犯、犯罪を支えるインフラ事業者、転送ネットワークを含む、犯罪エコシステム全体を標的としています。
- 模倣品に対する法執行措置。 Amazonは、民事訴訟、刑事照会、連携した捜査を通じて、模倣品の製造者、供給業者、流通業者を追及しています。
- 不正行為からの出品者およびお客様の保護。これには、Amazonの返品および返金システムを悪用する悪質業者の追及、個人を特定できる情報の窃取および不正使用の防止、および誠実な販売事業者様を偽の出品者登録ブローカーやアカウント乗っ取り手口から保護することが含まれます。
戦力増強を支える協力者としての貢献
1つの企業だけで、業界全体の犯罪ネットワークを阻止することはできません。Amazonの法執行アプローチは、世界中の法執行機関、税関当局、ブランド、小売業者、規制当局との連携に基づいています。
Amazonは、組織的小売犯罪(ORC)を抑制するため、米国連邦政府、州政府、地方自治体の法執行機関による政策面での解決策と取り組みを支援しており、14以上の州が運営するORC対策タスクフォースに参加し、業界や法執行機関と定期的に連携しています。Amazonのチームは、捜査活動における現場支援、法廷での証言、EUIPO IP執行ポータルなどを通じて積極的に情報を共有しています。
このモデルは、あらゆる法執行分野に適用されています。Amazonは、National Elder Fraud Coordination Center(全米高齢者詐欺対策調整センター)の創設メンバーとなり、高齢者を標的とした不正行為への対策に取り組んでいます。また、欧州の法執行機関と連携してフィッシング犯罪者の逮捕を実現したり、北米および欧州の法執行機関と協力して数億の損失をもたらした貨物盗難ネットワークの解体を行いました。
2026年、Amazonは模倣品犯罪対策チーム(CCU)の法執行活動をインドに拡大し、お客様および販売事業者様を模倣品や模倣品を製造・流通させる犯罪組織から保護するため、弁護士、調査担当者、データアナリストで構成される専任チームを設立しましたAmazonの既存の調査および法務リソースを活用し、このチームは社内データを用いて実行可能な照会案件を構築すると同時に、インドの法執行機関、検察官、ブランドとの重要な関係を確立し、刑事照会と民事訴訟の両方を通じて悪質業者を追及します。この拡大は、中国におけるCCU専任チームの実績ある成功に基づいています。
目標は、悪質業者がAmazonストアで活動するのを阻止することだけではありません。どこであろうと、彼らが活動できないようにすることです。
この取り組みの成果
法執行措置は、逮捕、有罪判決、資産の押収、民事判決、被害者への賠償につながります。一つひとつの調査、事案、法執行措置が、次回の取り組みをより効果的なものにします。一つひとつの取り組みを通じて、犯罪ネットワークをより深く理解し、パターンをより早期に発見し、模倣品、詐欺、不正行為が世界中のお客様に届く前に阻止することができるのです。
連携による取り組み
小売業者が法執行機関と情報を共有し、ブランドが税関当局と連携し、政府が迅速な措置を可能にする枠組みを確立することで、悪質業者は特定の地域だけでなく、活動を行ったあらゆる場所で責任を問われることになります。以下の事例は、こうした連携の仕組みが重要な理由を示しています。
消費者の保護と啓発活動
知識を通じた信頼の構築:
世界中でAmazonが取り組む
消費者啓発活動
詐欺、模倣品犯罪、安全でない商品に対する最も強力な防御の1つは、お客様が十分な知識を身に着けることです。Amazonでは、お客様への啓発活動は情報共有だけでは不十分であると考えています。適切な情報をお客様が最も必要とするタイミングで提供することが重要です。自然災害発生後に数時間で届く安全上のガイダンスであれ、商戦期に送られる詐欺防止のヒントであれ、膨大な選択肢に迷う新米パパやママに役立つリソースであれ、Amazonのアプローチでは、すぐに使える情報を、その場でお客様に提供することに重点を置いています。
従来の商品リコールはお客様自身が該当するかどうかを確認しなければなりませんでした。サードパーティーのウェブサイトを検索し、個人情報を提供し、期限内に正しい情報が届くことを願うのが常でした。Amazonは、お客様にとってよりよい方法があるはずだと考えました。
Amazonではリコールによって影響を受けるお客様に常に連絡していますが、より迅速に、よりパーソナライズされた形で、そして対応しやすくする余地があると気づきました。そこで、「リコールと商品の安全性に関するお知らせ」ページを作成しました。現在、政府がリコールを発表すると、Amazonストアで該当商品を購入されたお客様全員に、パーソナライズされたEメールが届き、「ご注文履歴」の通知バナー、プッシュ通知が送信されます。これらは、具体的な安全上の問題に関する詳細、お客様がとるべき対応、返金、返品、修理のオプションに関する詳細情報が記載されたページに直接リンクしています。「リコールと商品の安全性に関するお知らせ」ページは、アカウントサービスからいつでもアクセスできます。
この取り組みにより、お客様は商品のリコール情報をより見つけやすく、対応もしやすくなります。必要な情報を、必要なタイミングで、わざわざ探さなくても入手できます。
連携を通じた消費者支援
しかし、信頼を築くには、自社のストアだけを見ていては不十分であることも認識しています。巧妙なフィッシング詐欺から模倣品まで、消費者が直面する課題は官民セクターの境界を越えて発生します。このため、Amazonの啓発活動には、世界中の行政機関、安全機関、教育機関、支援団体との協力も含まれます。連携して、すべての消費者が、自信を持って安全にお買い物をするために必要な知識とツールにアクセスできるよう取り組んでいます。これはAmazonストアに限らず、どこでお買い物をする場合でも必要です。
以下の取り組みは、この考え方がさまざまな地域、お客様、課題においてどのように実現されているかを示しています。それぞれの取り組みは、消費者に自身を守るための知識を提供し、長期的な信頼を築けるよう設計されています。
これらの取り組みは、個々のプログラムにとどまらず、すべての人にとって信頼できるお買い物体験を構築するための基盤となっています。すべてのワークショップ、安全ガイド、そして連携が、個々の取引の枠を超えて、広く波及効果を生み出しています。悪質業者がますます巧妙化するにつれ、集団的な対応の必要性も高まっています。そして、商取引が新しいコミュニティに拡大するにつれ、消費者啓発もそれに伴って拡大しています。人々が暮らす場所で、彼らが話す言語で、彼らが信頼するチャネルを通じて届けられています。
この先の道のり
このレポートのすべての統計の背景には、実在の人々がいます。家族に喜びをもたらす商品を見つけるお客様、自信を持って事業を成長させる中小企業、何年もかけて開発したイノベーションを実現するブランド、そして世界中の業界リーダーと連携するチームです。
Amazonのミッションは、常にお客様に代わってたゆまぬ革新を続け、お客様の生活をより良く、より便利にすることです。信頼できるお買い物体験を維持することは、そのミッションの一部であり、継続的な改善とイノベーションの道のりです。このレポートで紹介したシステムは完成ではありません。日々進化しています。
グローバルな小売業者が今日直面している課題は、10年前には存在しませんでした。解決策の多くも存在しませんでした。小売業界が進化するにつれ、それを保護するインフラも進化しなければなりません。Amazonは、そうした未来を築くために取り組んでいます。単独ではなく、世界中のブランド、法執行機関、規制当局、業界連携パートナーとともに進んでいきます。私たちは共に、脅威が発生する前に検知する新しい方法を開発し、犯罪ネットワークを根源から解体し、消費者がどこで買い物をしても自身を守ることができる知識を提供しています。
このレポートでご覧いただいた内容は、業界における信頼できるお買い物体験を構築するための最も包括的で協力的な取り組みです。そして、これがAmazonが日々構築している基盤です。Amazonは、より優れたシステム、より広範な連携、より強固な保護を実現するために、これからも取り組んでいきます。お客様の信頼を獲得することが到達点ではありません。それこそが、私たちの仕事なのです。
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