「お客様を模倣品から守ることは世界的な課題であり、これには革新的かつ多角的なアプローチが求められます。Amazonでは、悪質業者や権利侵害の疑いのある商品を当社のストアから排除するための予防措置から、国際的かつ業界横断的なパートナーシップ、販売事業者様およびお客様を対象とした啓発活動まで、模倣品の根絶を目指した取り組みを進めています」- Amazonブランド保護戦略パートナーシップ部門ディレクター、 Anna Dalla Val(UNIFABの2024年欧州知的財産権フォーラムにおける発言)
世界模倣対策デーは、模倣品や著作権侵害の問題に焦点を当てた国際的なキャンペーンです。Amazonでは、この世界的な課題を解決するための取り組みにおいて、自社のテクノロジーや予防措置に加え、官民連携を重視しています。Amazonでは、販売パートナー様と連携して知的財産権を保護し、悪質業者を当社のストアから排除する取り組みを行っています。また、業界リーダーや消費者団体と協力して消費者啓発キャンペーンを実施するなど、世界中のお客様がより安全なお買い物体験を得られるよう取り組みを続けています。
知的財産権の保護を目的とした、販売事業者様および業界リーダーとの連携
信頼を起点として、お客様が安全にお買い物でき、起業家がビジネスの成長を実現できる環境を築くことができます。Amazonでは従業員、テクノロジー、プログラムを総動員して、このような信頼できるお買い物体験を創出できるよう日々取り組んでいます。Amazonストアで商品を販売している企業は、悪質業者の影響を受けることなく優れた販売体験を提供できるという信頼をAmazonに寄せています。Amazonでは、高度なテクノロジーおよび専門知識を持つ審査担当者を通じて、これから利用する販売事業者様の本人確認を行なっています。販売事業者様は、政府発行の写真付き身分証明書、納税者の詳細、銀行情報など、さまざまな情報を提供する必要があります。Amazonでは、偽造文書検出、高度な画像および動画確認、その他のテクノロジーなど、高度な身元確認手法を採用しており、政府発行の身分証明書の真正性とともに、それらがAmazonストアでの出品を申請している個人と一致するかどうかを迅速に確認しています。これらの確認に加えて、Amazonのシステムでは、過去に検出された悪質業者とのつながりなど、多数のデータポイントを分析し、リスクの検出と防止を行います。2023年、Amazonは、悪質業者による出品用アカウントの新規作成を70万件以上阻止しました。これらのアカウントは、Amazonストアに商品を出品可能となる前に停止されました。
本人確認後、販売事業者様はリスクの兆候を特定し、当社のポリシーに準拠した、他者の知的財産権を侵害するおそれのない正確な出品情報を作成するためのツールやテクノロジー、ポリシー、プロセスを活用することができます。起業家や中小規模の企業の皆さまは、商品を初めて出品する際の指針として、これらのツールやポリシーを活用しています。
Amazonおよび米国特許商標庁(USPTO)は、商標システムにおける詐欺や不正行為をより広範囲に防ぐため、USPTOによる不正行為の調査支援とともに、模倣品や不正なブランドをAmazonストアから排除することを目的とした情報および傾向の共有を行っています。さらにAmazonでは、2023年の「世界知的財産の日」に、USPTOと中国を拠点とする主な業界団体と連携して販売事業者様啓発キャンペーンを開始しました。ライブ配信や動画、対面イベントを通じて、深圳、広州、寧波の販売パートナー様に対し、知的財産権保護の重要性に関する啓発資料を提供しました。
お客様の保護と啓発を目的とした業界との連携
Amazonでは、模倣品のリスクに関するお客様啓発の重要性を認識しており、より効果的にお客様の啓発を実現できるよう、さまざまな取り組みを継続的に推進しています。
スペインでは、スペイン特許商標庁とポッドキャストを収録し、お客様の意識向上を図りました。ポーランドでは、消費者フォーラムと「live originally」キャンペーンを実施。インドでは、主要な業界団体と連携し、全国で能力向上ワークショップを開催。イギリスでは、Crimestoppersと協力し、模倣品の危険性を周知する1年間のソーシャルメディアキャンペーンを展開しました。
若年層に対し、模倣品がもたらすリスクを周知することは、お客様にとって安全な未来を築くための重要なステップの1つです。Amazon、INDICAM、H-FARM Collegeは、イタリアで「Challenge the Fake」イベントを開催しました。このイベントは、お客様を模倣品から守り、知的財産権を保護する重要性についてお客様の意識向上を目指すプロジェクトを記念したものです。
Amazonは、国際商標協会(INTA)と協力して、2024 Unreal Campaign Challengeを開催し、世界中の26万1,000人のDECAメンバーに、模倣品購入の危険性を訴える60秒の公共広告(PSA)の製作を依頼しました。受賞者たちは、DECAが年に1回開催しているInternational Career Development Conference(ICDC)において2万2,000人の学生を前に表彰されました。
600名以上に参加いただき、Amazon、INDICAM、そしてSHADO(H-FARMのマーケティングコミュニケーション代理店)の指導を受けながら、意識向上を目的としたキャンペーンを作成する課題に取り組みました。最終選考に残った参加者が、イベントで自身のキャンペーンをプレゼンテーションし、真正品を購入する重要性を他者に伝えるための独自のアプローチを紹介しました。Amazonは、国際商標協会(INTA)と協力して、2024 Unreal Campaign Challengeを開催し、世界中の26万1,000人のDECAメンバーに、模倣品購入の危険性を訴える60秒の公共広告(PSA)の製作を依頼しました。受賞者たちは、DECAが年に1回開催しているInternational Career Development Conference(ICDC)において2万2,000人の学生を前に表彰されました。「Amazonの支援により、INTAのUnreal Campaignによる模倣品の危険性の啓発活動は実を結んでいます」と、INTAのUnreal Campaign Committee元会長であるEryck Castillo氏は言います。「こうした若い消費者はあらゆるタイプの小売店で買い物をしており、これらの違法な活動に対して特に被害を受けやすい傾向があります。これからも、AmazonとともにUnreal Campaignで成し遂げたような素晴らしい取り組みを続け、私たちのメッセージや啓発内容が確実に消費者に届くよう、また彼らを被害から守れるよう尽力していきたいと考えています。」
INTAのUnreal Campaignの支援を通じ、AmazonもミラノのSDA BocconiキャンパスでMBAの学生に講義を行い、模倣品に対する認知度の向上と連携することの重要性を訴えかけました。
お客様のお買い物体験をより信頼できるものにするためには、大きな革新と協力が不可欠です。Amazonストアでの発展は、当社が導入している管理体制と、ブランド、業界団体、政策立案者、法執行機関などとのパートナーシップを築いてきたからこそ実現できたものです。Amazonは業界を越えて連携し、悪質業者がAmazonストアに侵入するのを防ぐとともに、現在および次世代のお客様に模倣品の危険性に関する啓発を行っています。この課題は私たち全員に影響を与える問題であることを認識しており、当社はこの解決に向けて連携して取り組んでいます。
模倣品に対するAmazonの取り組みについて詳しくは、こちらの模倣品の防止に関するページをご覧ください。