組織的な小売犯罪への対策
組織的な小売犯罪(ORC)は、小売業界全体に影響を及ぼす問題です。Amazonでは、組織的な盗難や盗難品の再販に対して包括的なアプローチを講じています。高度なテクノロジー、共同アプローチ、厳正な法的措置によって、Amazonの小売サプライチェーンにとどまらず、世界中でORC活動を助長し拡大を図る悪質業者の排除に取り組んでいます。
Amazonは、いかなる形態の組織的な小売犯罪も許容しません。また、ストアや出荷業務で高度な検知・防止ソリューションを利用し、小売商品の不正取得、貨物の盗難、ストアでの盗難品の再販の可能性など、さまざまなORCによる不正を迅速に特定しています。
セキュリティを強化するために、Amazonは従業員の安全と在庫保管を委託いただいている企業様の安全を確保するためのテクノロジーに投資しています。たとえば、ジオフェンシングを使って、盗難行為が確認されている場所の周囲に仮想境界を設けています。このシステムは、ドライバーおよび配達員がこれらの現場の近くで行った活動をリアルタイムで通知します。過去の位置情報の分析とこのデータを組み合わせることで、アクセス権限を失った高リスクの配送担当者や配送会社が、別の認証情報でアクセスを試みることを防止できます。また、Amazonは、配送パートナー様に対して、不審な行動への警戒意識を高め、輸送中の荷物を保護するための教育を実施しています。
Amazonでは、商品がストアに出品される前に、盗難品の販売を防止するよう努めています。さらに、高度なテクノロジーおよび専門知識を持つ審査担当者を通じて、これから出品を希望される販売事業者様の本人確認を行なっています。出品を希望される販売事業者様は、Amazonストアでの出品を申請する際に、事業に関するその他の情報とともに、政府発行の写真付き身分証明書を提出する必要があります。Amazonでは、偽造文書の検出、画像および動画確認、その他のテクノロジーなど、高度な本人確認手法を採用しており、政府発行の身分証明書の真正性とともに、それらがAmazonストアでの出品を申請している個人と一致することを確認しています。
Amazonは、Amazon Transparency等の予防的なツールに投資しています。Amazon Transparencyは、固有のコードを使用して登録商品の製造ユニットを識別する商品シリアル化サービスです。商品がお客様に届くまでの過程のどの段階にあるのかをより明確に把握できるため、このサービスは盗難品の追跡と検出に大いに役立つことが見込まれています。Amazonはプログラムの刷新と改善を続けており、最近では、Transparencyを拡張してブランドの既存の商品シリアル化システムと相互運用できるようにしました。これにより、ブランドは、製造と梱包の既存のプロセスに変更を加えることなく、Transparencyの保護機能をより簡単かつ迅速に利用できます。Transparencyには88,000以上のブランドが登録されています。Amazonは今後も、悪質業者の一歩先を行くために、これらのテクノロジーに投資していきます。
Amazonは、組織的な小売犯罪に対抗するための共同アプローチを講じる官民のパートナーシップに参加し、これらを支持しています。ブランドや小売業者を含む小売業界と直接連携して犯罪計画を調査し、法執行機関、検察官、州検事総長と定期的に連携して、盗難品の違法な卸売業者や販売業者を排除しています。Amazonは、小売と組織犯罪に関する米国州協会の一員であり、検事総長が率いる10のORCタスクフォースの委員を務めています。これらの官民パートナーシップを通じてORCに対して共同で対策を講じ、情報共有、ケースの調査、強制措置の執行を行い、悪質業者を阻止するための法的な取り組みで連携を図っています。